官職,給与について

後漢時代の給与は穀物によって単位を数えられ,その穀物の量に見合った金などをもらっていました。

給与は一石いくらと数えられ,一石は27sであった。実際の,官職と給与は次のとうりです。

給与の格について

格                  量

・上公 大将軍 三公     月350石(9450s)
・中二千石           月180石(4860s)
・二千石             月100石(2700s)
・比二千石           月100石(2700s)
・千石              月80石(2160s)
・六百石             月80石(2160s)
・比六百石           月50石(1350s)
・四百石             月45石(1215s)
・比四百石           月40石(1080s)
・三百石             月40石(1080s)
・比三百石           月37石(999s)
・二百石             月30石(810s)
・比二百石           月27石(729s)
・百石              月16石(432s)

そして実際の官職と給与の格,仕事の内容については以下のとうりである。

官職        給与の格        仕事

・相国        (上公)        天子を助けて万機を治める漢代最高の地位。
・太傳        (上公)        天子の教育係。三公の上に立つが実際は権力がなくただの名誉職。
・大司馬       (上公)        軍事の最高職。三公の上に立つが非常設。
・大将軍       (上公)        反逆者の討伐に当たる。三公の上に立つが非常設。

・大尉        (三公)        軍事の最高責任者。三公は常設の最高官職。
・司徒        (三公)        内政の最高責任者。
・司空        (三公)        官吏の取り締まりと,法をつかさどる。

・大常        (中二千石)     儀礼,祭祀をつかさどる。九卿(きゅうけい)とよばれる 官職の一つ。九卿は実務の最高責任者。
・光禄勲(こうろうくん) (中二千石)      宮殿の門を防備し,宮殿の軍人をつかさどる。九卿の一つ。
・太僕        
(中二千石)     車馬を仕切り,天子行幸(み ゆき)を差配する。九卿の 一つ。
・廷
尉        (中二千石)     裁判をつかさどる。九卿の 一つ。
・大鴻矑(だいこうろ)  
(中 二千石)     諸侯と帰服した蛮族をしきる。九卿の一つ。
・宗正(そうせい)    
(中 二千石)     皇室親族の雑務を仕切る。九卿の一つ。
・大司農      
(中二千石)     国家の財政を預かる。九卿の 一つ。
・少府        
(中二千石)     宮中の諸物資,宝物などを管理する。九卿の 一つ。
・執金吾(しっきんご)  
(中 二千石)     宮中と郡の警備をつかさどる。九卿の一つ。
・将作大匠(しょうさくたいしょう)(二千石)     土木や工事をつかさどる。
九卿の一 つ。
・衛
(えいい)     (二 千石)      宮中の警備,巡察を担当する。九 卿の一つ。

ここまでが三公
九卿(さんこうきゅうけい)と 呼ばれる官職で,いわば大臣とでも言うべき高官である。

・大長秋(だいちょうしゅう)(二 千石)      皇后の府の長。皇后の宣示などを扱う。
・侍中        (比二千石)     皇帝の側近として,皇帝の秘書官的役割を果たす。皇帝の下問に答える役割も果たし,官位以上の権力を持つ。

・禄尚書事     (比二千石)         宮廷の事務的役割を統括する。
・尚書令       (千石)       宮中の文章の発行,執筆を担当する。
・尚書        (六百石)      吏部,左民,客曹,五兵,度支の五つに分かれ,軍事や政治の各事務を担当する。

・中書令       (千石)       尚書からの上奏を受けて,詔勅や,政令の発行を担当。
・秘書鑑       (六百石)     中書令が設置されるまでは,その役割を果たしていたが,後には図書の管理のみを担当するようになる。

・御史中丞     (千石)       官吏の監察,弾劾をつかさどる。
・都水使者     (不明)       灌漑(かんがい),運河の保守を勤める。
・司馬        (千石)       軍事において兵の管理を行う。
・参軍        (千石)       参謀として,将軍に戦略戦術を教示する。
・主簿        (不明)       書記として,事務をつかさどる。
・太史令      (六百石)      史書編纂,天文星暦をつかさどる。
・太祝令      
(六 百石)      国家の祭祀を担当し,祝詞(のりと)を唱え,神を送迎する。
・太楽令      
(六 百石)      国家の祭祀や宴のとき,音楽をつかさどる。
・符節令      
(六 百石)      節,銅虎符などを管理する。
・符璽郎(ふじろう)  (三百石)      宮中の印璽(いんじ)を 管理する。
    
     































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