三国志とは?
三国志とは,簡単に言うと,三国時代にどんなことがあったかを記したものです。
三国志と呼ばれるものは大きく分けて2つあります。ひとつは『正史 三国志』 もうひとつは『三国志演技』です。
ひとつめの『正史 三国志』は晋の時代(三国時代のあと)の陳寿という人物によって作られたものです。
魏志30巻、呉志20巻、蜀志15巻の65巻で構成されています。
いわゆる正式な歴史書。一応公平な立場から書かれたので書き方は非常にあっさりしていて,
何年に誰が何をした,程度にしか書かれていません。
この『正史 三国志』は魏の後朝である晋によって書かれたので
魏・呉・蜀の三国の中で、魏を正統の王朝としています。
また,陳寿が『正史 三国志』を著してから,1世紀半後、六朝時代に裴松之(はいしょうし)という人物が『正史 三国志』に注を加えました。
三国志というとこの『正史 三国志』をさすことがおおいようです。
二つ目の『三国志演技』は『正史 三国志』より1100年後の明の時代に羅貫中(らかんちゅう)という人物によって著されたものです。
この『三国志演技』は『正史 三国志』を小説家したもので,正式には『三国志通俗演義』といいます。空想の部分も多く,いわゆる物語のようになっていま
す。